小網代の森

網代の森にアカテガニの放仔を見学に行きました。

春から夏にかけて交尾の終わったメスは産卵し、0.5mm足らずの小さな卵を腹脚にたくさん抱え孵化するまで保護する。やがて胚発生の進んだ卵は黒褐色になり、中に小さな黒い複眼が見えるようになる。黒褐色の卵を抱卵したメスは海岸に多数集まってくる。

7-8月の大潮(満月か新月)の夜、満潮の時間に合わせてメスが海岸に集合する。メスが体の半分くらいまで海水に浸かって体を細かく震わせ、腹部を開閉させると同時に卵の殻が破れてゾエア幼生が海中へ飛びだす。


網代の森に入ると、その辺をカニが歩きまわっていました


湾奥の広場で「カニパト」スタッフによる説明と紙芝居を拝聴


長靴に履き替えて「人は海、カニは陸」のルールに従って海の中で待機


日沈後しばらくすると、草むらからカニが現われて


体をふるわせて無数のゾエア幼生を海に放ちます。うまく撮れなかったorz


海から上がるとスタッフの方が双眼顕微鏡をセットしてくれていました


母ガニが海に放つ4〜5万の幼生のうち、大人になれるのは2匹程度だそうです