塩ノ平断層〜いわき市石炭化石館〜アクアマリンふくしま

日立駅から陸前浜街道(R6)をいわき市方面に向かいます

5時前に出発

月齢27の細い月

小貝浜にて

風景に見とれてたら、

自転車ごと転倒、デジカメ壊れた(´・ω・`)

鵜の岬の海鵜捕獲地

曲がった鏡筒を無理やり直したら写るようになったけど、深刻なエラーが頻発します…

野口雨情生家

近くの野口雨情記念館も見学したかったけど、先が長いのでパス

磯原付近。磯原シーサイドホテルは頑張って営業していました

天心記念五浦美術館は11月から再開とのこと

五浦海岸では貝やサメの歯化石を含む新生代第三紀の不整合(下の層が約1650万年前、上の斜めの層が約1000万年前)が見られることから、堆積(海)→隆起(陸)→浸食→沈降(海)→堆積→隆起(陸)…と、度重なる地殻変動に晒されたことが分かります*1 *2

流木が波に洗われていました

五浦岬公園。岬の先端は崖崩れで立入禁止

津波で消失した六角堂(近代化遺産*3)の跡

再興の計画が進んでいるようです

海と陸がせめぎ合う複雑な地形が、五浦海岸の渚と波音を演出しています

風船爆弾放流地跡/忘れじの碑。付近には旧日本軍の拠点や特攻兵器、震洋の基地があり、この近くにもパンプキン爆弾(模擬原爆)が落とされたようです

見上げると淡い彩雲が出ていました。鈴木俊平氏(『風船爆弾』著者)の碑文より

新しい誓い
海のかなた 大空のかなたへ 消えていった 青い気球よ あれは幻か
今はもう 呪いと殺意の 武器はいらない 青い気球よ さようなら
さようなら戦争


散歩のおじさんによると、この場所にあった家は津波で被災して更地にしたそうです…

勿来発電所が見えました

いわき市

鮫川の上流へ、震災後の余震で出来たという塩ノ平断層*4 *5を見に行きます

より大きな地図で 塩ノ平断層 を表示
青いライン付近で断層が地表に姿を現しています

川沿いのルートは通行止め。一旦戻って対岸へ

これはさすがに通れない…

田人町旅人付近。側溝が持ち上げられています

断層の直上に建つ田人中学校の体育館。カメラはほぼ水平

赤いコーンの立つ斜面が断層で切られた部分

林道塩ノ平線。2mほどの段差があります

林道横の渓流では下流側(左側)がせり上がり、小さな湖ができていました

田人町塩ノ平付近。迂回して反対側に回りこむと、

見事な断層面


断層は塩ノ平の集落を抜けて、さらに上の方に続いていました


湯本方面へ下ります

やや唐突な感じでJX日鉱日石金属の柿の沢水力発電所(出力4800kW)がありました

上流にマンガン鉱を産出した御斎所鉱山跡があるので、鉱山都市の夢の跡なのかもしれません?

いわき市石炭化石館を見学

入口ではフタバスズキリュウが出迎えてくれます

新生代第三紀、400万年前のイワキクジラの化石

田人町産の閃ウラン鉱。戦時中は福島県石川町で原爆研究用のウラン鉱が採掘されていたそうです


断面が丸見え


エレベータで一気に炭鉱へ…

厄介者の断層ですが、地下資源や温泉を地表近くまで運んでくれる働きも…

産業遺産の展示パネルを物欲しそうに眺めてたら、スタッフの方が充実した資料*6をくれました

海のほうへ

アクアマリンふくしま



太古の海から

長い長いエスカレータを昇ると

福島の森と川

潮目の海へ

白亜紀琥珀が煌めく双葉層群玉山層(いわき市久ノ浜)の地層剥ぎ取り標本






急ぎ足だったけど、閉館まで堪能しました

高い煙突は東邦亜鉛小名浜製錬

大きな地図で見る
突然温泉が湧いた場所も見たかったけど、暗くなってしまったので略

泉駅近くの仮設住宅

泉駅前で撤収して輪行で帰宅

走行データ

  • 走行時間:6h12m57s
  • 走行距離:119.80km
  • 平均時速:19.2km/h
  • 最高時速:49.7km/h

走行ログ


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丹念な調査記録。震洋の基地や模擬原爆についてなど